STEP6|資産配分の答え探しに迷走しているあなたへ
──正解を探すのを、今日で終わらせよう
ここまで読み進めてくれたあなたは、もう気づいているはずです。
「この配分が正解」という万能な答えは存在しないということに。
では、どうすればいいのか?
答えは、何度も言ってますが「自分専用のルールを作ること」です。
ここまで読んでも、やっぱり不安です……
僕は結局、どういう配分にすればいいんでしょうか?
具体的な数字が欲しいんです。
ジュン君、あせっちゃいかん。
ここからは他人の真似をするのではなく、「自分の軸」を手に入れる章じゃ。
具体例は示すが、それはあくまで「参考」じゃ。
大切なのは、自分にあった納得できるルールを作ることなんじゃよ。
最終章のゴール
このSTEP6の目的は、
そのまま「真似できる資産配分」を提示することではありません。
あなた自身が、
「これなら自分も続けられる」と納得できるルール
を作成することです。
このSTEPで得られるもの
- ✓ 自分の状況に合わせた資産配分の考え方
- ✓ 下落時・平常時の具体的な行動ルール
- ✓ 「これなら続けられる」という確信
⚠️ 注意
以降の内容は「あくまで参考例」です。
これを見て「自分も同じにしよう」と思った時点で、自分の投資の軸がないことになります。
大切なのは、「なぜ自分はその配分なのか?」を理解し、納得して行動に移せることです。
新NISAケース別:資産配分例
A 毎月の余裕は少ないが、貯蓄がある人
プロフィール
- 年齢:27歳、会社員
- 手取り月収:22万円
- 毎月の余剰:3〜4万円
- 貯金:120万円(生活防衛資金として確保済み)
- 投資経験:なし(新NISAが初めて)
✅ 強み
- 生活防衛資金がある
- 下落時も生活が崩れない
- 時間を味方にできる
⚠️ 弱み
- 積立額が少なく焦りやすい
- 投資未経験で不安が大きい
- 周囲と比較して自信を失いやすい
参考例:
リスク資産:60〜70%(全世界株式、バランス型ファンドなど)
安全資産:30〜40%(現金、預金など)
毎月の積立:2〜2.5万円(余剰の60〜70%)
理由:
「大きく増やす」より「経験を積む」ことを優先。
残り1〜1.5万円は予備費・自己投資・趣味に使い、人生の質(QOL)を保つ。
1年後、慣れてきたら積立額を増やす調整も可能。
焦らないことが、このタイプの最大の武器。
「少額でも始めたことが素晴らしい。続けることが最大の戦略じゃ。
周囲と比較せず、自分のペースを守るのじゃぞ。」
B 積立額は大きいが、余裕資金が少ない人
プロフィール
- 年齢:34歳、会社員(既婚・子供なし)
- 世帯手取り:45万円
- 毎月の余剰:10万円
- 貯金:80万円(やや不安)
- 投資方針:「せっかくだから満額近く積み立てたい」
✅ 強み
- 積立額が大きい
- 資産形成のスピードが速い
- 目標達成が早い
⚠️ 弱み
- 生活防衛資金が低い
- 下落時の生活不安が心配
- 精神的プレッシャーが大きい
参考例:
リスク資産:40〜50%(全世界株式や、8資産均等型(株式・債券・REITなど)
安全資産:50〜60%(現金預金・債券型ファンドなど)
毎月の積立:5〜6万円(余剰の50〜60%)
残り:生活防衛資金の強化に回す
理由:
このタイプは「無理にリスクを取ると続けられない」。
満額積立より、「続けられる投資」を優先。
生活防衛資金が150万円を超えるまでは、リスク資産比率を抑える。
安心感が、長期継続の鍵。
三空博士のアドバイス:
「このタイプが一番危ないのは、『もったいない』という感情じゃ。
満額積立できないことを恥じる必要はない。
途中で辞めてしまったら元も子もないのじゃぞ。」
C 余裕資金が十分にあり、経験もある人
プロフィール
- 年齢:38歳、会社員(管理職)
- 手取り月収:50万円
- 毎月の余剰:15万円
- 貯金:500万円(生活防衛資金は十分)
- 投資経験:あり(過去に暴落も経験)
参考例:
リスク資産:70〜90%(全世界株式、S&P500など)
安全資産:10〜30%(必要に応じて調整)
毎月の積立:10〜12万円(余剰の70〜80%)
理由:
このタイプはリスク許容度が高い。
ただし、「100%株式=正解」ではない。
重要なのは、「自分が精神的に耐えられる範囲」を知っていること。
経験があるからこそ、柔軟に調整できる強みを活かす。
⚠️ 三空博士のアドバイス:
「経験と余裕があるなら、攻めてもよい。
じゃが、『攻める=100%株式』という思い込みは捨てるのじゃ。
自分にとって最も続けやすい配分が、最強なんじゃよ。」
三空博士からのメッセージ
投資は、ハイリスク・ハイリターンにも、
ローリスク・ローリターンにもなり得る。
どちらが正解かは、あなたの人生の状況によって変わる。
「無理なく継続できること」じゃ。
他人のルールをそのまま真似るのではなく、
自分の基準軸を持つこと——
それが、投資で豊かになる第一歩なんじゃよ。
ここまでのまとめ
STEP1〜6で、以下のことを学んでてきました:
- ✓ 投資を始める前に考えるべき「本質的な問い」
- ✓ 下落の本質と、「耐える」の本当の意味
- ✓ 自分専用の「危険ライン」を算出する方法
- ✓ 継続できる資産配分の考え方
- ✓ 下落時の判断基準の作り方
- ✓ ケース別の具体的な資産配分例
次のSTEP7では、「実際に投資を始めるときの具体的な手順」と 「始めた後の定期チェック方法」を学んでいきましょう。
